今月はプライド月間ということで、パレードデビューとかができなかった代わりに、ひとりで読書強化月間をやっていました。
ということで個人的な読書記録をつけてみました。(正確な紹介は出版社等のサイトに任せます……)
書き手としては、スプリットアトラクションモデルとか代名詞を聞く行為についてある程度知っている、本は好きだけど普段はあんまり読み切れない人、みたいな感じです。
読んだ本リスト(読んだ順)
ぼくが小さなプライド・パレード
スウェーデンに生きるLGBTQ+当事者や当事者家族のインタビューが多数収録されているのが特徴的な本。サイズは四六判(130×188mm)というらしいです。
ユースセンターについての言及や、一人一人の持つカミングアウトにまつわる体験が印象的でした。語り方を教えてもらったような気がします。読みながら照らし合わせるように、自分の体験や自分の生きている社会について考えることも可能で、人生の中の細かな経験を掘り起こすきっかけになる本だと思う。
心に留めておきたいと思った一節を、第5章のインタビューから引用します。
ありのままの自分をオープンにできなければ、常に、自分の発言にフィルターをかけなければなりません。何も考えず、ただ誰かと話すことができないのは、とても大変で、疲れることです。完全に自分を出せないために、「本当の」私の姿を知る人が誰一人いない、ということにもなります。
クィア・アクティビズム:はじめて学ぶ〈クィア・スタディーズ〉のために
フェミニズム運動とクィアによる社会運動の歴史的な繋がりについての本。これも四六判らしい。
自分自身歴史的な事物を正確に覚えておくのが得意ではない自覚があるのですが、個人的には『LGBTを読みとく——クィア・スタディーズ入門』(ちくま新書)とかと併せて読むと、重なる部分もあるしいいなと思いました。どっちも持ち運びやすいサイズだし……
ぼくの村は壁で囲まれた
イスラエルによるパレスチナ占領と虐殺の現状(執筆当時)、歴史的経緯についての本。これも四六判(変形)らしい。
2017年に出た本なので基本的に2023年以後の現状は反映していないけど、歴史的に何が起きてこうなっているのかを知ることができる。語り口調の文章で、易しい。
出版社が試し読みを掲載しているみたい→試し読みnote
体力があれば『パレスチナ/イスラエルの〈いま〉を知るための24章』も読もうとしています……。
アセクシュアル アロマンティック入門
Aro/Aceのコミュニティ、コミュニティが包括するものと、セクシュアリティという概念そのものについての学術的視点の本。新書!
これまで、セクシュアリティに関する知見として、LGBTQ+コミュニティの歴史とか、一応バトラーの提唱したパフォーマティヴィティの話には触れたことがあったけれど、フーコーの話を重点的に扱ったものは初めてだった。(一部、上の『クィア・アクティビズム』でも取り上げられていました。まだ観測できていない範囲に沢山あるんだと思う……)
参考文献が大量にリストアップされているので、権力関係や社会構造という点からの議論を読みたい場合めちゃめちゃ参考になりそう。
HAVE PRIDE!:生きる!愛する!LGBTQ+の2300年の歴史
LGBT(Q+)という言葉がない時代の人々の記録に遡り、規範的な性のあり方にはまらない存在があった/あり続けていることを刻みつけるような本。
全編グラフィカル! な感じの本で、外も中もカラフル。これも当事者からの言葉が多い本ですが、個人的にはフラッグについての言及があるところがいいと思います。落ち着いて情報を得るための本というよりは、グラフィックのパワフルさがお守りになるような側面を強く感じる。
あと厚めの絵本ぐらいの規模で気軽に置いておける! けど電車内で読めるサイズ感ではないかな…(B5変形)
控え(読み途中だったりする)
- レイシズムとは何か
- 物語とトラウマ : クィア・フェミニズム批評の可能性
- 「ふつうのLGBT」像に抗して : 「なじめなさ」「なじんだつもり」から考える
- LGBTQ運動の歴史:ビジュアル版
おわりに
今月読んだ本はこんな感じです。
普段はなかなか読み終わることができず、どうにかして一冊ずつ読み切る工夫が必要だと悟ったゆえのチャレンジでもあったのですが、達成感がある一方わりと神経を使った気がします。
6月お疲れ様でした! 7月もなんとかやっていこう

※コメントは最大500文字、5回まで送信できます